Introduction


 学術英語(Academic English)というと、初めて大学に入学した学生さん対象のStudy Skillsのような印象を受けるかもしれません。すなわち、大学(学部)で行われる英語による講義、英語論文教材などに対応する基礎的な力を養成する科目です。

 この特論はその様な学部基礎科目と一線を隔すために、英語サブタイトルにAcademic English and Researchという風にリサーチという言葉を付けたしました。すなわち単に学問に関する英語スタイルを勉強するだけでなく、英語を用いた研究手法(Research Methods)についても学習していく科目です。

 Research Methodsの中には色々なサブカテゴリーが含まれます。リサーチとは、リサーチの種類、リサーチの方法、人や動物を対象とした研究における倫理、クリティカル・シンキング、情報検索、剽窃問題、リファレンスとスタイル、統計処理(これはやりませんけど)、メディアリテラシーなどです。これらのテーマを含んだ講義(全部はとてもカバーし切れません)になるということを頭に置いておいて下さい。

  講義の中では学術論文に頻出する表現を学習しながらそれらを使って実際に英語の論文を仕上げてもらいます。既に学部の時の日本語の卒業論文が在る場合にはそれを英語版にするのも良いかもしれませんし、全く新しく英語論文を書き始めても結構です。また国際的な学会で英語の研究発表をしなければならない学生も多いと思いますので、口頭発表時に良く使う表現などもリスニングを含めて学習して行きます。

 学術英語と格闘するためにはそれなりにしっかりした英和辞書を持つことが必要です。語彙数が少ない辞書を使っていると文献の中のあまりにも多くの単語が辞書に載っていないと閉口することがあるかもしれません。研究社の「リーダーズ英和辞典」、「リーダーズ +プラス 英和辞典」はコンパクトながら項目語彙数が非常に多いのでこの様なクラスにおお薦めします。これはまたCD-ROMでも販売されていますので、丸ごと自分のコンピュータのハードディスクにインストールしてしまうと大変便利に使えます。見てみたい人は私の研究室までどうぞ。 

 尚、更にプレゼンテーションスキルを磨きたいという方は、「プレゼンテーション演習」を受講されると良いかもしれません。


半年間頑張っていきましょう。